英語が話せるようになると起こる変化
昔から私は面接が得意で、
小さいことをいかにも大げさにいってアピールすることが。
得意でした。
何でも深く考えすぎる友人がいつも
“あなた、軽いよ~!面接受かってずるい”
と言いながら羨ましがっていました。
そんな私も、ぎょっとした面接の質問がありました。
AFS(アメリカンフィールドサービス)という留学の団体の
留学最終面接でした。
代々木のオリンピックセンターだったと思います。
とてもエラそうな方がいきなり聞きました。
「あなたはもし合格すれば、この奨学金がもらえ、あなたに
〇〇〇ドル投資されるわけだけど、このお金は
飢餓に苦しんで人たちなどにもあげることができますね。
あなたに投資する意味はなんですか?」
一瞬クラッとしましたが、次のように答えました。
「人には心の窓があり、なにもしなければ閉じたままです。
でも私にこの奨学金を投資いただいて、自分がアメリカに渡り、
様々な国籍の人と触れ合い、いつもできないような体験をすることに
より、
何もしなければあくことのなかったこの心の窓が開くようになり、
いろいろなものが見えるようになります。
その何かが見えるようになったら、きっと何か貢献できるようになるかと
思います。」
と答えました。我ながらよく言った!と思いましたが(笑)
めでたく合格して、貴重な一年間を全く日本人のいないアメリカのWisconsin
の町で過ごしました。
なんたって面白い経験だらけでした。
まずは多国籍のAFS奨学生たちとの交流!毎日がアメリカの生活
の愚痴から始まり、
アメリカの問題点、自国の話、社会問題、政治問題
などを話したい、さながら国連のミニ会議みたいでした。
仲良しはオーストラリア人とドイツ人、トルコ人!
そのほかスェーデン、オーストリア、タイ、ニュージーランド(マオリ族)
エルサルバドル、コスタリカなどなど。
話が白熱して楽しかった!!
そして国際交流を促進するという活動で、
いろんな場所に
訪問して、日本からの留学生として自国の話をしました。
訪れた場所は、
アメリカの幼稚園、小学校、インデアン保護地区にある
インデアンばかりの高校、黒人学校、女性団体、
様々なキリスト教会、アーミッシュコミュニティーなど様々!
(注)アーミッシュ(Amish)は、アメリカ合衆国のオハイオ州・
ペンシルベニア州・中西部などやカナダ・オンタリオ州などに
居住するドイツ系移民(ペンシルベニア・ダッチも含まれる)
の宗教集団で、移民当時の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって
自給自足生活をしていることで知られる。 電気を使用せず、
現代の一般的な通信機器(電話など)も家庭内にはない。
原則として現代の技術による機器を生活に導入することを拒む
幼稚園児たちを始め、自分の日本についてのプレゼンの後の皆さんからの
質問は記者会見のようにアクティブでした。(特に幼稚園はすごい)
またある週末は農家(farm)の家にホームスティに行ったり
して面白かったなあ。
もう小さな心の窓どころじゃありません。心の窓が全開です!
面白いのは、今まで日本で暮らしていて当たり前だと
思っていた価値観が見事に崩されるということ。
一番響いたのは、“女性”であるということに関しての価値感。
どうも日本では自分はいわゆる“女らしい、おしとやか、
従順“というところから外れていて、どうもしっくり
きませんでしたが、
女性であるということも様々な意味を持つのだということが
理解できて、いわゆる自分の“モラルサポート”(自分の価値観を
支持してくれること)が得られた気がしました。
とにかく一つの事項に関して、何十、何百の見方が
あるはずなのに、
日本にばかりいて、日本語だけの世界にいるとそれが見えない。
もちろん現在はネット社会で、多種多様な考え方に触れることが
できますが、やはり英語で読んだり、聞いたりできること、
そしていろんな国籍の人と考えを交えること。。
これが大切かと思います。
だから一応世界共通語の英語を使いこなすこと
そして海外に行って生活、勉強してみることなどが
大事かと思います。
私もまだまだですが、もっとこれからもいろいろな
国に行き、たくさんの価値観に触れる予定です。
みなさんも英語を勉強して、いろいろな国に行き、様々な
体験をし、人と交わってください。
日本の良さ、直したほうがいいところなどが見えてきますよ。