海外赴任が決まったらしてほしいこと

その日は突然やってきました。

「シカゴに海外赴任することになった。。」(夫)

「えええ??」(私)

かなりショックでした。アメリカ大好きだけど、まだ子供が小さい!

詳しい統計はありませんが、周りの話を聞いたり見たりするところによると

(企業が意識しているかどうかわかりませんが、)海外赴任は独身の方、

または子供が小さい方、また、もう大学生になって、赴任についてこない

というケースが多いように思われます。

私たちがシカゴに赴任を言い渡された時も、

上の子が3歳で下の子が9か月でした。

海外赴任というのは、本当に子どもの教育が難しい。

なぜなら数年後には日本に帰ってくることがわかっているからです。

あまり英語まみれになって、その国の文化に馴染んでも日本に帰ってから

困る。

実際、日本に帰り、日本語が全然わからず、日本人の子供ともどう接すばわからず

いじめられたなんて話も聞きました。

だからといって、せっかく海外に住むという貴重な機会を与えられたのに、

日本人ばかりで固まって過ごしてももったいない。

実際、そういう家族の話も聞きました。日本人学校に入れて、日本の予備校(海外にも

ある)に入れて、日本人の家族とだけ付きあう!

たいていの家族は私たちが選んだような選択をするようです。

すなわち、現地校の保育園(幼稚園)に入れて、適当に

現地の子供と交わらせる。

そして放課後は、わざわざお母さんが車を運転して遠くに住んでいる

日本人の子供たちと遊ばせる。(同時にクラフトなどもチラホラやる)

そして土曜日には、日本人学校の補習校に行かせ、日本の学校に

もどってもショックを受けないようにさせる。

まずは赴任前に、どこに住むか、またどんな学校に入れるかを決めねば

なりません。そこには日本人がいるのか?また英語プログラムは

バイリンガルなのかESLなのか?

バイリンガルとはその子の母国語も交えて英語を教えるプログラムで、ESL

はEnglish onlyでいきます。私はバイリンガルプログラムがある小学校

を選びました。個人的な話ですが、それでも子供たちの日本語が心配でしたので、

公文式(アメリカで人気がある)に入れて、国語と算数をとらせました。

国語を勉強しながら、つくし   こたつ

という言葉をなぞりながら、これは何?

と不思議そうな顔をしていた子供たちを思い出します。

日本に一時帰国したときに本物のこたつをみて感動していました!

そこに文化がないと言葉はなかなかマスターするのが難しいですね。

そしてお母さんたちは、やはり日本人ママで固まり、手芸を

したり、tea party、ランチをしたりしています。

この日本人ネットワークは本当に強いもので、お互いずいぶん

助け合います。身内や親せきがそばにいない分、強い絆が生まれます。

ある方の手記によると、人間関係が大変な所もあるようですが・・

でもせっかく海外赴任するなら、現地の人とある程度交流すべきです。

海外駐在のために日本に出る前に、犬養道子さんの

“日本人が外に出るとき”

という本を読み共感しました。

彼女はせっかく海外に住むなんて貴重な経験をするのであれば

日本人で固まっておつきあいしないで、できるだけ現地

に溶け込む努力をしないともったいない!

と言われていました。

ずいぶん昔に読んだので細かいことは覚えていませんが、

まず海外に行ったら、教会を訪れてみること。

また何かボランティアなど、そのコミュニティーに溶け込むこと

などが書いてあったように思います。

だからといって日本人の社会を避ける必要はありません。

両方とも仲良く付き合っていくことが大切ですね。

料理は上手ではないのですが、いつも力を入れたのはホームパーティ。

アメリカンの家族、日本人の家族いろいろな方をお招きしました。

反対に招かれることもよくありました。

よく知られていることですが、欧米では本当のおもてなしは、

レストランというよりは、家庭のホームパーティに招待すること。

その習慣が残っていて、日本に帰ってもずいぶんホームパーティをやりました。

最近の若い人は海外赴任を断る人もよくあると聞きましたが、全く

もったいない話です。今はコロナ禍で無理ですが、落ち着いたら

どんどん海外に行って住んでほしい!

そして現地の方たちとぜひ交流してください。

ホームパーティ、共通の趣味を持つ人との交流、何かを学びにいく

場所での交流!いろいろな方法があります。

ご自分だけではなく、お子さんも多様性を持った価値観を持つことが

できるようになります。

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