自分から喋らなければおしまいの世界?
アメリカの大学院の英語教授法の科目の中に、
「社会心理学」という科目がありました。
その授業の課題で、
「あるソーシャルグループの談話を録音して、
それを分析して、レポートを書く。
そしてレポートでは最終的に一定のパターンを見つけよ」
というフィールドワークを兼ねたレポートでした。
私は早速、ぺちゃくちゃ盛り上がる、
日本人駐在員夫人方の
お茶会の談話を2時間くらい録音して分析したことがあります。
とても興味深いものがありました。
それはそれはみなさん礼儀正しく、
例えば誰かが
「〇〇なんだよね」
というと、大体の人が
「へえ、そうなんだ」と肯定して
あまり反対意見とか、違うよ~などという反対意見は少ない。
そしてアメリカ人のグループと違うなと思ったのは
静かにしている人がいると、
「〇〇さんはどう?」
と議長のように誰からが聴いてくれるではありませんか?
一人で会話を独占するのでもなく(そりゃたまにはあるけど)
全員が仲良く、平等にターンテーキングをしている。
そこで思い出したのは高校で留学した時の苦い思い出。
一応英語は話せました。
またなんとなくみんなの話はわかりました。
なんせティネージャートークですから、早口でスラングだらけでした。
いろんな子の名前が出て来るわ。男の子の話やら、誰が付き合ってる
だの。
でも、私はちっとも会話に入れません。時間が刻々と過ぎていきます。
日本のように、親切な議長的な子が
“ユカリ、あなたはどう?”
なんて振ってくれないし。(外人なんて思って特別視しない)
いつもこういうパータンが続くと。。
“あのおしゃべりははずの私がなんと貝のように黙っている”
と落ち込んだものでした。
まあ慣れてきたらなんとなく
“あの~、そのTOMって誰??”
“え?なんの話なの?全然わからない!”
と言えるようになりましたが。
その教訓を胸に、大学で再び留学した時は決めました。
まず、クラスで1、2回は手を挙げて意見を述べる、質問する。
→実行しました!
(アメリカの大学の授業は教授が一方的に話したり、教科書
について解説するなんてあまりなく、議論がとても活発で
重視される)
またアメリカンのグループの弾丸トークに遭遇したら、トンチンカン
になってもいいから、中にはいる。
発言しないと自分は存在しないような感じです。
海外に短期でも長期でも行く子にいつもアドバイスします。
黙ってないで、積極的に話してね!
寡黙で喋らないのは、男性はクール?と思うかもしれないけど、
海外では
“Why is he so quiet?” “Hs is not so happy, is he?”
“I don’t know what he is thinking”
なんていわれます。
勿論、日本にいたらいつものようにしていてもかまいません。
しかし、海外の人達と接する時には、あまり沈黙はよくありません。
「何を考えているかわからない」
とも思われますし、自分の存在感がなくなります。
そんな機会があったら、是非思い出してみてください。
待ってないで、自分からどんどん話してみる。
Speak up!
最初は勇気がいりますが、慣れると自然にできるようになります☆