語学を学ぶときの出口

元首相通訳であり、元外交官であった中川浩一氏が新聞記事の中で、「外国語をマスターするには、何を目指せばいいか?」ということを述べられていました。

中川さんは、大学卒業後、すぐに外務省に入られ、アラビアを専門語学として与えられました。
そして、学習を始めて4年8か月後に、もうアラビア語で外交交渉の通訳をされたといいます。

彼曰く、外国語を学ぶには3つの出口が必要。
つまり、外国語を学んで、何を目指すかですね?

1つは、「何のために学ぶか?」
2つめは、「何を話すか?」
3つめは、「どの国の人と、何語で話すのか?」

だそうです。

ちょっと私たちの英語学習に当てはめてみましょう。

1.何のために学ぶか?

これはいつもここでも取り上げていますが、目的がないと、なかなか英語も上達しません。英語を学んで何がしたいのか?と考えることが大切です。
大学で単位を取るためなんていうのもその1つかもしれないですが、ちょっと小さい。
目標も具体的であればあるほど、GOOD!

普通に外国人と英語が話せるようになり、友達になり、いろいろな行動を共にする。
TOEICで〇〇点をとる→就職で目指す会社にはいる→海外赴任をする
TOEFLで目標スコアを取り、アメリカの大学に留学する。
仕事の英語会議で、発言したり、プレゼンをできるようにしたい。
英語でSNSを使っていろいろな情報を発信したい、
通訳ガイドの資格を取って外国人を案内したい、

なんでもOKです。そこが決まれば、上達も早い!
できれば、期限も決めるといいでしょう。

2.何を話すのか?(または何について話せるようになりたいか?)

これも重要です。英語も一つの言葉のツールですから、相手に話す内容がないと、カランカランの軽い英語になっちゃいます。
いつも英会話の授業でも生徒さんに言いますが、自分はどんな人で、どんな考えを持っているか?どんな興味があるのか?などしっかり言えること。
また、時事問題を始め、社会的に取り巻くいろいろなことに通じていて、それについて話せるようになるとよいでしょう。
また、(私の弱点でもありますが)、日本の歴史など、日本のことに精通することも大切です。

このようなことについて、話せるようになりたい!とゴールが見えたら、それについての知識を得ましょう。英語での専門用語も勉強するといいかも。
興味のある話題なら、どんなにこちらの英語がたどたどしくても、スローでも、外国人は興味を持って聞いてくれます。

3.「どの国の人と、何語で話すのか?」

これに関しては、皆さんのマスターしたい言語によります。
英語に関しては、大体の国の方を英語で意思疎通ができると思うので、ここはあまり気にしなくてもいかもしれません。
ここでは特に、1の英語を学ぶ目的、2の英語で何を話すか。話せるようになりたいかの内容をブラッシュアップするという2つの出口を考えてください。

出口が見えると、上達も早いですよ~☆

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