丸暗記のいらないアメリカの教育

日本では勉強といえば、数学とか除くと、ほとんど
暗記することが大事ですね。

私も高校生の時、アメリカからの留学から帰り、

半年後に受験するまで、膨大な量を
暗記する勉強を必死にしました。

世界史、古典の語彙、現国のための漢字、文学史を暗記。
(英語も受験英語を頑張ったかな?)

日本語も忘れてしどろもどろになっていた私には
大きな試練でした。

日本でいい成績をとるためには、どれだけ覚えたかによりますよね?

昔、大学などの一般教養の授業も、意味も分からず丸暗記して、
試験をパスしたものでした。

暗記力がいいのが頭がよいことの必須条件みたいなところが
あります。

なので、高校でアメリカ留学した時には驚きました。

アメリカの高校での授業で、化学の先生が

“Ok,今度クイズ(小テスト)します。
本もノートも計算機も持ち込みOKですよ“

えええ?と驚きと同時にうれしくなりました。
みんな100点だと思いきや

できない子もいました。(不思議)

日本ではあまり化学を勉強しなかったけど、

元素記号を丸暗記したり、

なんやかんや公式を丸暗記したような気がします。

歴史もしかり。テストは日本のテスト用に、年号を丸暗記して
それがどんな出来事なのかなども丸暗記しました。

まあそれもある程度は必要なんですが。

アメリカンヒストリーの試験では

「なぜトルーマンは原爆投下の決断をしたか?」

みたいな問題に対して、もちろん年号や人物、歴史的なファクト、
授業で話されたことを入れながら、
自分の考えをかいたりするテストがメインでした。

多くのアメリカ人やヨーロッパ人が言うには、

“丸暗記なんて必要ないよ。

元素記号だろうが、公式だろうが覚えなくてもそこにデータが
あるのだし。

計算もコンピュータがやる。

丸暗記なんてコンピュータが早く正確にしてくれる。

だから人間はそんなことばかりしなくてもいい
というのです。

確かにそれはいえますよね。

アメリカでは小さい時から自分の意見を話したり、
Why?(なぜ?)を考えることに重点を置いてる。

アメリカの小学校の高学年の宿題で、

“自分が大統領なら何を言うか?”というタイトルで
スピーチを書いて、クラスの前で発表する“

というのが出たと

日本人の子供のママが

大騒ぎをしていました。

一般化しすぎるのは危険ですが、日本は覚える教育、
アメリカでは考える教育をしているような気がします。

もちろん日本の教育が全然ダメという意味ではありません。
それどころか、日本の初等教育のレベルは高いと
評判ですよね?

また若い時に脳を鍛える意味で、また精神力を強くするために、
計算、丸暗記なども必要だと思います。

でもやっぱり丸暗記だけのテストや教育はどうなのか?
と思います。

自分の頭で考える、思ったことをきちんと言う。
またいろなな異なる考えの人と意見を言いあう。

このような力は日本の中のみならず、グローバル社会
の中では大切です。

日本語でも英語でもそれができることが大事だと思います。

英語のクラスでよく言うのですが、Why?
に対して答えることが日本人は苦手。

なぜならそういうことをあまり聞かれないし、Why?
に対して答える訓練を小さい時からしていないから。

学生に対して、“なぜ?”

と聞くと90%の学生がかたまります。

アメリカの教育がベストではないですが、
(※高等教育は世界でベストだといわれています)

あの多数のノーベル賞を出しているだけに
小さい時から自分の頭で考える!

そういうところは見習いたいと思います。
それには小さい時からの
母国語でも訓練が必要かもしれませんね。

自分の頭で考える。。大切にしていきたいものです。

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