海外駐在員のあれこれ(子供のこと)

私はアメリカのシカゴ郊外に、企業の海外駐在員となった配偶者、二人の子供(当時3歳と9か月)と共に6年間住みました。
赴任が決まった時、私が高校、大学時代に留学をしていて、アメリカ大好きなことを知っている友人たちに、「イイネー」と言われましたが、心は葛藤だらけでした。

独り身なら、バリバリに楽しむでしょうが、一番頭を悩ませたのは、子供たちの言語です。
せっかくアメリカに住むのだから、現地校に通わせたい。
しかし、だからといって英語オンリーに慣れてしまうと、帰国後に大変困ることをいろいろ聞いていました。

いろいろ悩んだ結果、平日は現地校に通わせて、土曜日はシカゴにある日本人学校に通わせることにしました。

幼稚園はモンテッソリープログラムを取り入れているところに入れましたが、小学校に入るときは、現地校でも、ESLプログラム(母国語を使わないで、ひたすら英語オンリー)なのか、バイリンガルプログラム(あるところまで達成するまで、母国語も併用して学ばせる)など選択肢がありました。
しかし、当時通い始めた大学院のプロフェッサーに相談して、バイリンガルに入れることにしました。

そして、日本語は土曜日の日本人学校だけでは不十分と考え、アメリカでも有名な”KUMON”に算数と日本語(国語)もいれました。

学校が終わってからは、長男は近所のアメリカンの友達と、NINTENDOをやったり、次女は、近所のこと、セーラムーンごっこ(当時アメリカでも人気)をやってました。
でも同時に、なんとかして、日本人の友達とも遊ばせました。

日本と違い、距離が離れているので、車が必要。
ママたちも子供たちを遊ばせながら、お茶をしたりしました。
器用なママたちは、いろいろなクラフトをやっていました。
友達の家に連れて行ったり、karate、公文、テニスなど習い事に連れて行くにもすべて車です。
子供がスクールから帰ってくると、ずっと車で移動でした。

アメリカ人の友人と、

“We live in the car.”
「車で暮らしているみたいだ」

と、冗談のように笑っていましたが、大変でした。
方向音痴の私が、カーナビもないところでよく運転していたものだと、自分でも感心します。

これは私の個人の経験談ですが、多分、駐在でアメリカに行かれて家族は似たような経験をされているかと思います。
勿論、中には、日本人学校に毎日行かせて、日本人向けの予備校(アメリカにあるらしい)に通わせて、日本人で固まって暮らしている家族もいると聞きました。
それは本当に親の方針だと思います。

ただ、私はせっかくアメリカで暮らす機会を得たのだから、いい経験になるだろうと思い、そんな選択をしました。

6年後の帰国後も、二人とも日本の小学校に馴染んで、楽しく頑張れました。
色々大変なこともありましたが、子供たちのおかげで、様々な経験ができて、いろんな素敵な人に会えました。

この6年間は、私の子供たち(もう家庭を持っていますが)、貴重な何もにも代えられない経験になっていると思います。

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