英語習得のための姿勢
語学習得には、attitude（姿勢）が大切です。
これはきちんとまっすぐに座り、姿勢よくするという意味ではありません。
一言でいえば、「自分が間違えることを恐れず、judgeされることを恐れない」
という意味です。
周りにもいませんか？ そんなに英語の語彙もないし、決して英語が
ペラペラ話せるわけではないのに、なぜか外国人とノリノリで話してたり
すごくコミュニケーションをうまくとっている人。
性格もそれは多少あるでしょう。
でもこういう人たちはやはり、自分が間違えてもそれを笑いとばす。
周りにどう思われるかなどあまり気にしないという特徴がみられます。
TED TALKSの話の中で、スピーカーの先生が言っていました。
“How well you can communicate in English has very little with their level of
English. It has a lot to do with their attitude toward English.”
「その人が英語でどれだけうまくコミュニケーションがとれるかどうかは
英語のレベルとはほとんど関係がない。そうではなく英語に対する姿勢が
大きく関係するのです。」
そしてその教授がこんな例を挙げていました。
薬局に行き、心臓の健康ためのビタミン剤を探していた時に、EPAを買うべきか
DHAを買うべきか迷っていた時に、英語に流暢な店員
が来て、スラスラ英語で説明するのですが、一体EPAとDHAとどちら
を買えばいいのかさっぱりわからず終わってしまった。
明らかに、英語で間違えを犯さず、カッコよくネーティブスピーカーに
に自分を見せたいようでした。
どうしようかと途方に暮れていると、もう一人の定員が表れて、
一言いいました。
“‘EPA for heart, DHA for brain“
と説明してくれて、瞬間に問題が解決したそうです。
そしてまた他人からのジャッジを気にしないことの例に、あるネットカフェ
での経験を話していました。
隣の若い男の子が、敵を倒すビデオゲームをやっているのですが、全然下手
で一人も倒せない。
なのに楽しそうにやっている。彼の周りに、友達が数人いて、ワイワイと
倒せないことを面白がっている！
そう。大事なのは、間違えたり失敗しても、他人の評価を気にしないこと
なんです、
英語字幕ですが、一度見てください。
「Learning a language? Speak it like you’re playing a video game」
(73) Learning a language? Speak it like you’re playing a video game | Marianna Pascal | TEDxPenangRoad – YouTube
「正しい発音で素晴らしい語彙を使って英語を話して、上手にみせたい！
間違えを犯したくない！」
なんて思っているとなかなか上達しないのです。
日本人の英語上達の度合いが遅くて、こんなに環境が整っても
まだまだ英語力が世界のレベルで後ろから数えたほうが早いのも、ここに
原因があるかと確信しています。
授業で学生たちに答えを求めても、自信がないとだまっているか、
わかりません！と条件反射のように言う学生が多いです。
間違えることが恥ずかしい、人に笑われる！
オバカだと思われるかもしれない！
どんなことに関しても、そのようなメンタリティーが強いように
思います。
いつも学生や個人の生徒さんに言っていますが、
Don’t be afraid of making mistakes! You will never progress without making
Mistakes.
間違えるのを恐れないで！間違いを犯さないで上達はできません。
クラスでも何度もそれを言っていると、それを理解する学生も
いますが、なかなか昔からの習慣は覆すのは難しいようです。
教えるほうも、生徒さんが間違えても、
なんでこんな簡単なこと間違えるの？？？
というムカッという気持ちを抑えて指導するのが大切ですね。
大学のTOEICクラスなどでは宿題を出すのですが、間違えたくないので
答え合わせしてこないでというアドバイスにもかかわらず、どうもコッソリ
しちゃうみたいです。充てるとみんな正解！
時々間違えてくれる学生がいると
私など、時々、間違えてくれてありがとう！！
なんて言う事もあります。
このTEDのスピーカーのように、ゲームをするように英語を学ぶ。
間違えること、人に判断されることを恐れないでやれば
本当に英語のマスターは早いと思います。
頑張りましょう！
