アメリカの裁判に出廷した!

アメリカの裁判に出廷した!

アメリカ留学中にはいろいろな体験をしました。

中でも多分多くの人たちがまず体験しないだろうという事も。

その一つが、なんとアメリカの裁判に証人として出廷したこと。

この体験談を学生たちに話すと、真剣に食い入るように聞いてくれます。

大学で留学しているときのこと。自分の寮の前で、フレンドリーな黒人の学生

らしき人が、

“Hi, do you live here? My name is 〇〇。I am a student here. Nice to meet you”

というので、

“Yes, I live here. I am from Japan . My name is Yukari.”

といいました。

フレンドリーなアメリカ人のことだし、新学期には普通に

交わされる会話かな。

しかし、この人実は学生でもなんでもなく悪い人みたいでした。

後で聞くところによると、私を探しに訪れたらしいのですが、

私はひたすら図書館で勉強せねばならずいつも不在でした。

それでいつのまにか、この寮の私の部の近くに住む、

私のアメリカンの友人にアプローチしたようです。

なんとレイプ未遂を起こしたのです。

私は彼らが仲良く一緒にいるところを何度も見かけましたし、

そのレイプ未遂があったらしい翌日にもその子から話を聞いたのです。

そしてある日なんとsubpoena (召喚状)が届いたのです。

ええ?裁判に出廷し、証言する?

それはどんな理由にしろ断われないらしい。

映画でみたことはありましたが、まさか自分が証言するなんてびっくり

仰天!!

映画でみた弁護士は早口だし、あの例のディベートのように、

あちらに有利なようになるような質問をしてくるのでしょう。

ドキドキしながら裁判の当日、法廷に入りました。

聖書に手を当てて、

Ihad to testify under oath. (宣誓の元で証言をしないといけない)

I swear by Almighty God that the evidence I shall give to the court

and jury shall be the truth, the whole truth, and nothing but truth.

(法廷及び陪審に対して行う証言は、全て真実であり、真実以外の何もの

でもないことを、神にかけて誓います)

そうなんです。神様の前に嘘は絶対にいけないし、

ウソつくと罪に問われるのです。

まあ、予想通りあちらの弁護士のツッコミは早口だし、

あちらに有利になるようなLeading question(誘導尋問)をしてきました。

ふん、昔 English debateでやったから知ってるぞ!!と思いながら

なんとか答えました。

なんだか怖かったのは、その被告人の親族やら友人やらがズラリ

座っていて、こちらを睨みつけているではありませんが。

その男が、刑期を終えて出てきたらどうしよう?

幸いその男は有罪で、刑期は3~4年くらいだったみたいですが、

私は帰国しました。(ホッ)

多分なかなかできない貴重な経験でした。

ドラマや映画で法廷のシーンを見るたびにいつも思いだします。

それにしても12人の普通の市民が、満場一致で被告の有罪、無罪を決める。

それももし高額で雇われた有能弁護士のプレゼンが大きな影響を与える

ならこのシステムはどうなのかな?と思いました。

なんせ人種のサラダボール、そしてあらゆる宗教、信条がまじりある

アメリカですもんね。

陪審員たちは、満場一致に達するまで、職場に行けないし、帰宅

もできずホテルに缶詰め!判決に影響がでるから、テレビや新聞

など一切見られないし、誰かとそのことを話すのは禁止!

長引くと数か月もかかることもある。

そのケースが被告の死刑などに関わる場合、陪審員の役割が終わった

あとも、かなり重く人生にのしかかるという新聞記事を読みました。

そういえば日本人駐在員の奥様で、陪審員やってくれと頼まれたけど、

英語がわからないと断ったそうです。(これはOKかのか)

留学中にはいろいろなことがありましたが、これはほんとに

貴重な体験でした。

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