一番難関!ライティング
前回まで、英語を聴くこと、読むこと、話すことの中でも特に正しい英語の発音について書きました。今日は英語を書くことについてお話したいと思います。
日本人は英語を話せないし、聴けないけど、読んだり書いたりはできる。果たしてそれは本当でしょうか?
読むことはまだしも、実は英語を書くことに関して日本人が一番苦手な気がします。例えば多くの帰国子女の子たちも、ペラペラを英語を流暢に話してはいますが、まとまった英語を書かせると唖然とすることがあります。文法がめちゃくちゃだったり、英語は書いてあるのだけど、何を言ってるのかわからないことも多々あります。
もちろん、まずは書いてみないと始まらないという点では、間違えを恐れず書くこと大切です。しかし、ある程度のレベルに達したらきちんと書けるようにしないといけません。
前に大学英語教育の学会に、有名な外資系の会社の人事部の方が講演に来られ、大学を卒業して会社に入るときには、まずはきちんとしたe メールを書けるようにしてほしい!と言われていたのを思い出します。なんたってメールは会社の顔ですよね。デタラメな文法では会社の信頼性が失われますし、大事な要件も伝わりません。
最近ではTOEICのリスニングとリーディングで高得点をとっていても、英語が全然話せないし、ましてや書けないということで、もうかなり前にTOEICのスピーキング&ライティングテストが始まりましたが、受験者数は非常に少ないようです。筆者も一昨年、去年と受験しましたが、その人数の少なさに驚きました。
ライティングがなかなか伸びないのは、学校でちゃんと指導しないことがあるのかもしれませんね。クラスは大人数ですし、全員の添削はなかなか大変です。またきちんとまとまった英文をロジカルにどう展開していくか?なども教えられていないような気がします。
ではライティングの力を伸ばすにはどうすればいいでしょうか?
1.文法をきちんと勉強しなおす。
参考書をボーッと読んでいてもなかなか文法は上達しませんが、ある程度もう一度読んでみるのもいいでしょう。そして、英文を見てもらい、自分が間違ったところがあれば、または、あやふやな所があれば、そこをしっかりと復習することが大切です。
2.“パラグラフ”を理解する。
意外にもパラグラフ(段落)のことを理解していない方が多いです。日本語で言えば段落なのですが、一つのパラグラフには一つのアィデアしか書かないという法則、そして一番言いたいことを述べるtopic sentence (多くはパラグラフの最初に来ることが多い)が必要だということを知ることも大切です。
3.具体的に例を挙げる!
多くの人の書く英文は、骨だけのスカスカビルみたい!です。そう、例がないんです。
極端な例ですが。。
I have many hobbies. I like to go fishing. I also like to swim. I like to snowboard.
という感じで、何も具体的な例がない!例えば。。と必ず肉付けをする必要があります。
TOEFLのエッセイ問題にも必ず、あなたは~について賛成か、反対か?具体的に例を挙げて述べよと書いてあります。
4 パターンを覚えて論理的に書く。(英検やTOEIC, TOEFLのライティング問題など)
たとえばDo you agree or disagree with~?(賛成か反対か?)
What is the advantage and the disadvantage of~(それぞれいい点と悪い点を述べよ)
等の場合の答え方のパターンを学ぶ。
I agree that ~~~~. There are two reasons.
First,~~~ (3で述べたような具体的な例を挙げて)
Second, ~~~
文字数が足りない場合は、そこの例を増やしたり、一つ一つの例を肉づけしていけばいいでしょう。なかなか300字エッセイは大変ですよ。
5. インプットをする(たくさんの英文を読む)
日本語でもそうですが、たくさん本を読むと、語彙や言い回しも増えて文章が上達しますよね。知識ももちろん増えますが。
英語も同じです。今やネットでも記事やニュースが簡単に英語で読めますね。興味のあるところをたくさん読んでください。この表現いいな~と思ったらノートに書き留めておくといいでしょう。
5.添削してもらう
ここが一番大切なのですが、書くことと話すことはどうしても独学では限界があります。基礎のところは自分でできますが、やはりきちんと直してもらわないと正確な英語が書けるようになりません。よい先生を見つけてちゃんと添削してもらいましょう。どこが自分が弱いかなどもわかるようになり、上達します。
6 習慣にする。
最後に、一番大切な事なのですが、歯を磨くように習慣にするといいですね。SNSもありますし、英語で呟いてみたりもできます。または毎日短い日記をつけるのもいいでしょう。
やはりpractice makes perfect! なんです。
いかがでしたでしょうか?みなさんもぜひ英語のライティングをこの機会に頑張ってみませんか?