大学で授業をしているときに、必ず文法の説明をしなければならない場面に遭遇します。
簡単な例ですと、たとえば、
「これにあてはまるものは次のうちどれですか?」
Because, With, On, Due to
という問題があるときに、
「答えは”because”だよね。なんでかっていうと、”because”は接続詞だから接続詞の後には必ず、S,Vのある節がくるからね。」
Remember to visit Kyoto.”
「意味はどう違う?」
上の”remember”の後に”remember”が来るときは、訪問したことを覚えている。
そう!本当に訪問したんだよね。
でも”Remember to visit Kyoto.”は京都に訪れることを忘れないでね。
という意味で、「まだ訪れていない」だよ。
________ of the visa process.”
ここにはいるのは
completes, completing, completed, completion
のどれかかな?
答えは”completion”だよね?
”Upon”のような前置詞の後は必ず名詞か動名詞がくるよね。
なんで”completing”はいけないの?
”Of”があるからだよね?
”Complete the visa process→ completing the visa process”(動名詞)
これで、なるほど!と納得する子もいるが、中には、キョトンとしている子もいる。
そこでいつも学生たちに聞くのが、高校でちゃんと英文法を学習したかということ。
「はい!」という返事はあまり聞かれません。
高校の英語という1つの教科の中に、「コミュニケーション英語」と「英語表現」という2つの科目があるのが普通のようです。
私も私立のかなり程度の高い高校も生徒さんを個人でみていますが、まあこの高校では、英語表現という教科で文法に力をいれているようです。
が、先生から、昔私たちが習ったような、文法事項の説明はあまりないそうな。
日本の英語教育が、“文法の正確さだけ気にしていると、英語の習得ができなくなる。通じればいい“という方向に流れてきたのはご存じの通りですね。
まあ、それも一理ありますが、やはり文法は大事なんです。
特に、話したり、書いたりするときに大切です。
確かにブロークンでも話してみようという段階も必要です。
でも、ある程度のところまできたら、きちんとした英語を話したり、書いたりすることができるのが大事です。
例えば、会社に入り、メールを送るとき、お客さんと迎えて交渉するとき、きちんとした英語を書いたり話したりすることはとても大切。
さて、どうやって勉強するかですが、
英文法を解説したものを読んでください。例文が沢山あるものがいいですね。
「チャート式基礎からの新総合英語」
これはもう何十年も高校生の大学受験を教えるときに使ってます。
最近ではスタディサプリの関先生による、
「真英文法大全」
というの本も人気があります。
ともかく一度全部読んでください。
苦手な所がわかっていればそこを集中的に読んでもOK。
でも、文法は読んで「知っている」だけでは全然だめです。
使ってみないとマスターできません。
学習法としては、毎回お勧めしている「日記」などを実際英語で書いてみること。
そしてそれを先生に見てもらうと、どこに弱点があるかわかります。
英語を話してみるのもいいのですが、話し言葉は消えてしまうのでなかなか添削しづらいんです。
やってみてはいかがですか?
Why don’t you give it a try?