最近よく聞くフレーズに、
「英語は話せばなんとか通じる。文法なんていらない」
というものがあります。
たしかに、片言の英語でも、単語だけ並べても、相手のやさしさやジェスチャーで「なんとか伝わる」こともあります。
特に旅行英会話などではそれで十分なことも多いでしょう。
でも、それだけではもったいない。
なぜなら、英語で「伝えたいことを、正確に・深く・誤解なく」伝えるには、文法がどうしても必要だからです。
文法って“実は”会話でも大活躍してるんです。
「英文法＝テスト勉強のための退屈なルール集」だと思っていませんか？
ところが実際には、ネイティブの日常会話こそ文法の宝庫！
たとえば…
仮定法：If I were you, I wouldn’t do that.（私があなたなら、そんなことしない）
助動詞＋完了形：You should’ve told me!（言ってくれればよかったのに！）
こういった表現は、自然な会話を支える基本の「型」です。
文法がなければ、「ニュアンス」「距離感」「優しさ」も表現できません。
英語学習を再スタートしたい方におすすめしたいのが、高校生向け英文法書の読み直しです。
最近の参考書は、ビジュアルも工夫されていて読みやすく、文法用語もシンプル。
復習ややり直しにピッタリです。
おすすめの高校文法参考書（例）としては、
私は「チャート式英文法」を長年、高校生のプライベートレッスンに使っています。
『Next Stage』（演習中心）や『くもんの高校英文法』（やさしく・丁寧）などもあります。
ポイントは、「順番に全部やる」ことよりも、自分がつまずきやすい項目をチェックすること。
たとえば、「時制」「仮定法」「助動詞」など、英作文やスピーキングでよく使うものに絞ってもOKです。
でも、多くの学習者が陥るのが、「文法を読んでも、実際には使えない」状態。
その理由は明確で、アウトプットの練習が足りないからです。
解決法はシンプル。
毎日、少しだけでも英語で「書く」こと。
たとえばこんな方法があります：
または、何かの感想を書く：「I watched a movie. It was better than I expected.」
または、自分の考えを書く：「I think learning grammar is important because…」
書いてみると、自分がどこで時制を間違えがちか、前置詞をどう使うか、などが見えてくる、つまり自分の弱点がわかるようになります。
英語を「話すこと」もとても大切ですが、話したことは一瞬で消えてしまうという弱点があります。
その場で使って終わり。あとで振り返ることはできません。
一方、「書くこと」はまったく逆です。
書いたものは残るし、見直せたり、修正できます。
書きっぱなしではなく、他の人に見てもらってフィードバックがもらえるとよいですね。
私は、ネーティブの英会話レッスンの生徒さんたちに日記を書いて、レッスン中にcheckしてもらうことを薦めています。
英文法を定着させ、英語がもっと話せるようになるには、まずは書くのが一番の近道なのです。
☆ 今週のチャレンジ｜1日1文でOK！
3日間だけ、以下のことに挑戦してみませんか？（３日ボウズにならないように）（笑）
短くてOK、文法は気にしすぎなくてOK
ChatGPTや先生、友達に見せてもOK
書けば書くほど、文法の感覚が身についてきますし、スピーキングにも自信がでます。（続けることが大切！）
文法×会話につながるおすすめフレーズ
現在完了 Have you ever tried sushi?
仮定法 If I were you, I wouldn’t do that.
受動態 My phone was stolen yesterday.
助動詞＋完了 You should’ve told me earlier.
これらのフレーズを暗記するよりも、自分でアレンジして書いてみることが効果的です。
「話せば英語は通じる」というのは半分本当、でも伝えたいことを正確に・丁寧に伝える力こそ、英語を「使えるもの」にしてくれます。
英語がうまくなる人は、「話す」＋「書く」＋「直してもらう」ことを続けている人！
あなたの英語も、きっとそこからぐんと伸びていきます！
