アメリカのドクターの思い出

もうずいぶん前になりますが、配偶者の赴任でシカゴ郊外に6年間住むことになりました。
赴任時には3歳の息子と、9か月の娘がいて、一番やはり不安なのはドクターのことでした。

海外で日本人が赴任するところには、必ず良い日本人コミュニティができています。
皆さん調査がお上手なので、どのエリアに住むといい幼稚園や小学校があるかとか、日本人がやっている病院とか美容院はどこかなど必ず情報があります。
(アメリカは日本の文科省のような教育を統括する政府機関がないので、住むところのschool districtで学校のレベルが違うんです。住むところはとても重要! 治安もですが。)

他はなんでもいいのですが、病院は大切です。予防接種とか日本と違うし、喘息も子供にあったので、私たちは日本人がやっているクリニックにかかりました。

そのシカゴ郊外には、二か所の日本人がやっているクリニックがありました。
(正確に言えば一人は日本人で、もう一人は日本語ベラベラの中国人)
その二人のドクターがあまりにも対照的で笑えました。

チャイニーズのドクターは、めっちゃ楽観的!
「ア~大丈夫、大丈夫! あははは すぐ治るよ~!」

もう一人の日本人ドクターは、しかめっ面で、
「うーん、最悪〇〇になるかもしれません。」
と脅かす。

ドクターの兄に言わせれば、今は、最悪のことを伝えないと訴訟になったり大変なことになるので、後者の方がいいんでしょうけど。
私?私はもっぱらチャイニーズドクターのファンでした。

私も診察してもらっても、
「ア~大丈夫、大丈夫。こんなの〇〇神経痛ですわ」
私はそれで安心して、薬も飲まずに治ってしまった。

子供たちに関しても、やたらに悲観的でもなく、私にはピッタリあいました。
アメリカは訴訟社会だから、訴えられると怖いのでしょうけど、訴えられたという話は聞きませんでした。
まあほとんどが日本人の患者でしょう。

丁度その頃ニュースで、
「病気というのは、“ドクターに診てもらった”というだけで、免疫が上がって病気がよくなる傾向にある」
と報じていて、本当にそうだと思いました。

病は気から!

そういえば、日本では直接大きな病院(hospital)に普通に皆さん行くのに、アメリカでは、大抵、クリニックに行って診てもらい、ちょっとこれは調べないといけないというときに、ホスピタルに行くのだと知りました。

ドクターと言えば、歯医者さんも面白かった。
まあ、よく喋るわ、喋るわ。
こちらは口を思いっきり開けて(固定されて)話せないのに、ペラペラペラ、right?
なんて何度も聞いてくるので、
「フガフガ、yes」というしかない!

私はいつも不思議でなりませんでした。何で話してくるのかな?
自分たちのフガフガ英語じゃ聞き取れないだろうに。
まあ、沈黙が苦手なアメリカンだからでしょうか?

やはりお医者さんというのは、どこに住もうと大事なので、どこかの国に長い間住むことになったら、そこの医療体制を調べたり、小さい子がいるなら、どんな予防接種があるのか?日本とどう違うかとか徹底的にチェックする必要がありますね。

前に、赤ちゃんがいるのに、ご主人のお仕事でポーランドに赴任されるという若い奥様の英語を短期集中で教えたことがありますが、やはり徹底的に、医療のことを調べたり、予防接種のこと調べたりしました。
また、英語で病状をどのように訴えるか?自分や子供の持病、薬の説明など。。。

必ず日本人のドクターがいるところばかりではないので、医療関連の英語を学んでおくのは大切なことです。

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