オンライン授業の問題点
コロナの感染者が日ごとに増え、東京は大変なことに
なっています。
そして愛知県でも感染者が先日は20人以上となり、
ある大学でも陽性者が出たという知らせが勤務先の
大学からきていました。
私の勤務先ではありませんが、コロナがなんだか身近に
迫っている感じがします。
これはもしかしたら秋もオンライン授業か??
そこでもうすぐ終わりますが前期でのオンライン授業を
振り変えってみたいと思います。
まずは問題点!
1. 学生側のビデオ”オン“の問題
当然ですが、授業を行う際に、学生の顔が見えることを最低限
に考えていましたが、大学により、セキュリティーの問題でオフに
する方針を打ち出したところもあり、いつも画面は真っ黒!
語学の授業でもありますし、真っ黒は本当にやりにくい!
しかし、某大学では学生たちの反応がよく、できる人はカメラ
オンにしてねというお願いに快く反応し、オンにする学生が
たくさんいて、とても臨場感あふれる授業でした。
しかし、大学から連絡がはいり、一部の親からセキュリティが
心配だと電話があったそうです。
どこかでも聞きましたが、男子学生がカワイイ女子の写真
をとったとかなんとか。。
でも、男子なんて二人しかいないし、Wifiが不調でクラスに
入れない学生のために録画してその録画を送りますが、
それはダウンロード不可にしてあるし、すぐに消すようにしている
と大学側に言いました。
大学側からは方針はまだ無いが、考慮するように言われました。
他の大学は真っ黒画面ばかりなので、学生の声しか聞けません。
2. 教員側の負担の増
やり方は任されているのですが、オンライン中継、ビデオを
予め作成しておいて、学生に見せてやるオンデマンド授業、
それをミックスした授業など教員にやり方は任されています。
私は基本的にオンライン中継をしているのですが、オンデマンド
授業とミックスされる同僚の先生は、そのビデオ教材を作るのに
大変な時間がかかると嘆いていました。ある先生などは
睡眠時間も削ってやっているとか。
そして学生からのメールやチャット(Microsoft teamsはチャット
機能がある)での頻繁な連絡。
授業中に何度も説明したにも関わらず、ボーッとしていたのか
また同じことを質問する。そればかりか些細なことでメールを
してくる。
まあ不安なところもあるのでしょうが、なかなか対処に時間が
かかります。課題など出すと、もうメールを見るのも怖くなりそうな
勢いです。ヒェー!!!!!
今も朝から深夜まで来ます。
まあでもこれも仕事ですから頑張るしかない。
3. 試験など
これも学生を監視できないので、信じるしかないところ。
オンラインテストなどを実施していますが、程よく間違えているし
多分みんないい子たちばかりかも。しかし、もしかしたら中には
ウッシシとカンニングする学生がいる可能性もありますが、
仕方がありませぬ。
しかしながら、悪いことばかりでもなく
オンラインのいいところもあります。
1.教員も学生も移動の必要がないので体的には楽です。
学生の寝坊やおさぼりもほとんどなく、(無ではないですが)出席率
は最高にいいです。
2.あとまあ、こういうcoronaの状況の中にでも授業がやれるということは
ラッキーなことかもしれません。小中高も休校の時になぜやらないのか
と思いました。パソコンや通信環境の問題があるとかないとか
議論がありましたが、そんなもの政府が補助すればいい。
教育は一番大事ですぞ!
3.学生たちとの心理的距離が近くなる。
先ほど問題に書いたことも、見方を変えれば利点にもなる。
頻繁に学生とコミュニケーションすることは、お互い
の距離が近くなる。
勿論対面に越したことはありませんが、対面だと
あえて教師によほどのことがないとメールなどしませんしね。
最後に。。。
オンラインもみんなビデオをオンにすればもっともっとよくなる
と思うのですが、セキュリティーとか言われると何ともいえません。
50人が一斉にビデオオンのクラスなどは、学生たちの頷き、はあ?って
首を傾げたり、こちらの話に微笑んでくれたり、ほんの小さなことが
大きな違いを生むのです。
学生たちも、特に1年生なんかは、他のクラスメートはどんな子たち
なのか知りたいに違いありませんよね。
秋もまだ結論は出てはいませんが、またこのままオンラインだと
学生たちの士気に影響しそうで心配です。
1年生などは入学式、クラブ、サークル活動も経験せず、
友人を作る機会もない。
コロナだからと言えばそうですが、なんとかならないものか
と思います。
一日も早くコロナ騒動が収まるように祈る毎日です。