聖書をしらないと損をする?

以前のメルマガにも書いたのですが、英語を本当にマスターするためには、シェークスピアと聖書が不可欠であると言われています。

シェークスピアはあまり詳しくありませんが、聖書に関しては長年読んでいますので、なるほど~と思います。
映画や文学、いろいろなスピーチなど、聖書のバックグラウンドがわからないとなかなか真に理解するのは難しいようです。

英語表現では、”good Samaritan”(よきサマリヤ人)という表現はそこら中で使われています。
「困っている人々を助ける人」という意味ですが、これも聖書のイエス様のたとえ話にでてきます。

The Parable of the Good Samaritan

Jesus said: “A man was going down from Jerusalem to Jericho, when he was attacked by robbers.
They stripped him of his clothes, beat him, and went away, leaving him half dead. 31 A priest happened to be going down the same road, and when he saw the man, he passed by on the other side. 32 So too, a Levite, when he came to the place and saw him, passed by on the other side.
33 But a Samaritan, as he traveled, came where the man was; and when he saw him, he took pity on him.
34 He went to him and bandaged his wounds, pouring on oil and wine. Then he put the man on his own donkey, brought him to an inn, and took care of him.
The next day he took out two denarii[c] and gave them to the innkeeper.
‘Look after him,’ he said, ‘and when I return, I will reimburse you for any extra expense you may have.’

“Which of these three do you think was a neighbor to the man who fell into the hands of robbers?”
The expert in the law replied, “The one who had mercy on him.”
Jesus told him, “Go and do likewise.”

よきサマリヤ人が、民族間の諍いを超え慈悲の心で人助けをするというたとえ話から、”good Samaritan” = 善良で慈悲深い人、という連語として定着したということが分かります。

他にも、「のどぼとけ」のことを、英語で”Adam’s apple”といいますね。
これはアダム(神様が最初に造った人間)が禁断の果実であるリンゴを食べて、のどにつまったと言われているからなんです。(つまったことはバイブルに書いてありませんが)(笑)
西森マリーさん著の「聖書をわかればもっと英語はわかる」に大変詳しく書いてあります。

しかし、聖書の知識は、英語をマスターするだけではないようです。

池上彰さん曰く、
『聖書』を知ることは、世界に通用する教養を身につけることであり、世界を理解することにもつながる。
イギリス映画で、主人公が友人たちの前で、自分の妻を褒め、次のような形容をしていたそうです。

「ソロモンより賢く、サムソンより強く、ヨブより忍耐強い」

なぬ?ソロモン?サムソン?ヨブ?

国際政治の場でもキリスト教は登場します。
アメリカの大統領就任式で、大統領は『聖書』に手を置いて宣誓します。
有名人のスピーチにも聖書のことばらよく引用されますね。
アメリカの紙幣にもコインにも「我々は神を信じる」と記されています。

日本社会にもキリスト教由来のものがあります。
たとえば1週間が7日間の理由は、それは「旧約聖書」の冒頭で、神様がこの世界をお作りになったとき、6日働いて7日目に休まれたと書いてあるからです。
かくしてヨーロッパのキリスト教社会で1週間というリズムが生まれ、日本にも輸入されたのです

他にも、ノアの箱舟、バベルの塔など興味深いものが沢山あります。

このように日常で使われる言葉も、『聖書』を知らなければその真の意味がわからないことはたくさんあります。
常識として、あるいは教養として、ぜひこの機会に『聖書』を押さえてみてください。

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