英語を使って仕事がしたい?
「先生~!私、英語を使った仕事がしたんですけど。。」
「ふーん、どんなことがしたいの?」
「いや~わからないんですけど、なんとなく英語が使えれば。。」
よくこんな相談を受けます。特に英語に力を入れている某大学の女子たち。
何をやりたいかわからないらしい。
なんとなく会社で英語が使えればいいのだとか??
そこでいつも言うのが、あくまでも
「英語はツール」
何かやりたい仕事があれば、入りたい会社があれば英語はプラスのツール。
そして釘を刺してみる。
英語の専門の大学を卒業していて、自分の英語力はこれだけあるんだ!という
資格はいろいろとるようにと。
TOEICなら800点以上、できれば900点
プラスTOEICのスピーキングとライティングテストをとればいいと
勧める。
なんせ資格はモノを言うからなんでも資格はとるといいでしょう。
でもそんな資格とはあまり関係なく、
大学の先輩、同級生、後輩などあらゆる所で活躍している。
外務省の中級の試験受かって世界のいろんなところに住んでいる同級生。
高校の先生、日本、アメリカの大学の先生として活躍している同級生、
有名な商社に勤め、3か国語を操り本当に世界を飛び回る
後輩。
カリフォルニアで起業して頑張っている同級生!
ホントに頑張っている。
でもみんなそれほど英語にはこだわっていなかったかもしれない。
(英語教師を除いては)
たまたまそこにたどり着いたら語学が武器になったという感じです。
ここで一つ、私の英会話のマンツーマンを10年以上受けている素敵な女性
の話をします。
彼女は画廊に勤めていて、なんとなく英会話に興味があると言われて
始めました。
ほとんど休まないで、毎週日曜の夜のレッスン。
英会話のレッスンでは物足りなくなり、TOEICの勉強、英語e-mailの書き方
の勉強、TOEICスピーキング&ライティングの勉強などありとあらゆる教材
をやってきています。
最近はABCニュースやCNN、TED talksのレクチャーを聴いて、
それについて話したりしています。
彼女の仕事は英語とはあまり関係ないと思われていた画廊の仕事でしたが、
ボスに努力が認められ、4年前から海外(フランスはイギリスメイン)に
一人で行き、買い付けができるまでになりました。
それでもまだダメダと向学心旺盛で通ってくれています。
去年試しに受けたTOEICは800点! (たまにやるだけなのに)
彼女の話を学生にすると、
「いいなあ、一人で海外に買い付けにいくなんてめちゃカッコイイ!」
と羨ましがります。
あくまでも英語はツールとして考え、資格を身に着けて頑張れと
いいます。
ちょっと1,2年間 海外に留学した人なんてゴロゴロいるのだから
それは人生経験としてはいいけど、よほど何かマスターしてこない限り
強みになりません。
だから本当にやりたいなら、海外の大学院に行けばいいのでは?と勧めます。
海外、特にアメリカ、イギリスなどの大学院はレベルが高く、
日本のその辺の文系の大学院よりずっと身になるのではないかと考えます。
(失礼!)
女子でキャリア一筋でもなく、結婚して家庭も持ちたいという学生には
大学の先生になる道も勧めています。
今の日本企業は、昔より良くなりましたが、総合職を選びながら、結婚、
子育てはまだまだ難しいかもしれません。
実は私もそれで失敗しました。
英語が使えそうで、あまり使えなかった、若手社員がほとんどの
新規事業、ケーブルテレビに就職したものの、入社3年目で妊娠し、
妊娠10か月まで意地を張ってがんばりました。
お腹が大きいケーブルテレビで活躍する女子社員だとデカデカを新聞に取材
されたこともありました。(ハウツーもののエセディレクターで番組を
作ってた)
でもお腹が大きい時は今でいうマタハラ発言が多くあり嫌な
気持ちになりましたね。
長男が生まれて
7か月育休を取り、仕事に復帰したところ、その復帰日に保育園から電話。
“熱がでました。”
早退して欠席して、まためでたく出社すると、今度は
“水疱瘡のようです。引き取りにきてください”
ギャアー。
周りの白い目とマタハラ発言いろいろ!
“赤ちゃんのために辞めたら?”
“何そんなに頑張ってるの?”
日本企業で両立は難しいです。今は企業によって
随分待遇がいいところもあるようですが。
そしてその後は子供が0歳と3歳の時から主人の駐在で渡米し、
子育てしながらアメリカの大学院で英語教授法を学び、
帰国後今に至るまで大学で教えています。
ありがたいのは子供と一緒に夏休み、春休みが過ごせること。
帰りも早いし言う事なし!
そんな感じで大学の先生の道も女子学生には勧めてます。
英語が使える仕事なんてこだわらないで、でも
目線を日本だけでなく、海外にも広げればもっともっと
可能性が広がります。
今はコロナで状況が悪いですけどね☆
頑張りましょう☆