映画やドラマで英語を学ぶ
「先生、今日は映画みないの??」
「なーんだ、楽しみしていたのに」
という声が学生からよく聞かれます。
今学期はオンラインクラスなので行ってはいませんが、いつも授業の一部に
映画を使います。
映画のセレクションは大変難しいです。あまりバイオレントなもの、
正視できないようなシーンが出てくるもの、学園ものに多いのですが
あまりにもひどいスラングが出てくるものはNG.
そしてストーリーも誰がだれだかわからないような込み入った内容の
もの。
裁判、医学用語がバンバン出てくるもの。。これも大変!
ある程度のものを選択したら、シーンを分けて15分~20分見せます。
大体前期に1本、後期に1本。
日本語字幕を読んでいては勉強になりませんので、英語字幕を見せます。
レベルが高いクラスだとわかる字幕をオフにします。
プリントを先に配り、設問を読んでおいて、どこに目を付けるかを解説します。
視聴後、ペアを組ませて、そのプリントの設問に答えて提出させます。
みんな目を輝かせてみています。
英語が苦手な大学の学生たちは、最初
「えええ?英語字幕??無理無理」
と言ってはいますが、回数を重ねるごとについてきます。
そのプリントには状況についての答えを書くと同時に、新しく
学んで英語表現なども書いてもらいます。
熱心なクラスだと、もう授業時間終わっても、ペアであーだこーだと
話して書いているので、私帰れません(笑)
映画やドラマがいいのは、勿論、英語のリスニングの上達だけでなく、
こういう時にこの表現を使うのか~という状況がわかること。
また言葉は進化していくので、今のアメリカの若者はこんな風にいうんだなあ
と思う事もしばしば。
例えば、 So do you want to the party?
Totally.(もち、行くよん)
Itotally love this car!
この車めっちゃすきだわ。
Hey, what’s up? どうよ?
Awesome (めっちゃ気分いい)
Not much (まあ 変わんね~)
Hey Chill out (おい落ち着けよ~)
I got messed up!
(なんめちゃくちゃになった!)
あと使わないほうがいいような悪い言葉もありませすね。
ここには書きませんが、これは使わないほうがいいよ!
と教えると、普段英語の単語覚えないのに、ちゃっかり覚えて
一度クラス全員で大合唱してくれるので焦りました(笑)
やはり楽しんで覚えるのが一番です。
知り合いのアメリカ人は日本語はやはりアニメで覚えたと言ってました。
コメディなどは共通に笑えるものもありますが、ジョークは難しいですね。
他にも前にも書きましたが、聖書のたとえ話や表現が出てきたり、深いも
のもあります。
英語だけでなく、文化も学べますね。
根深い人種差別の話、警察のこと、ビジネスのスキャンダル、
アメリカの裁判システムの問題、男女の関係の違いなども
ホントによくわかります。
今やアマゾンプライムビデオ、Hulu, NetflixなどDVDをレンタルしなくても
簡単に見られます。
字幕設定も字幕なし、英語字幕、日本語字幕と切り替えられます。
最初に字幕なしでみて、そのあと日本語字幕でみてもよいでしょう。
そして私が学生たちにやらせてるように、見るときに、
知らない表現とか言い方など書くと同時に、どんな話だったかを
短くてもできれば英語でまとめておくといいですね。
同じ映画について英語で語りあうのもすごくいい勉強になりますよ。
楽しく英語を学びましょう。