心配なデータがあります。
日本から海外に留学する人数はどんどん減っているようです。。
文部科学省のデータによれば、2004年の82,945人をピークに、
2009年には59,923人にまで減少しているようです。
日本人の海外留学者の約半分はアメリカに留学していて
そこでの日本人留学者数の減少傾向は、さらに顕著だそうです。
2018年1月、各国の科学技術力の分析にあたる全米科学財団
(National Science Foundation, NSF)が発表した報告書Science and
Engineering Indicators 2018で、中国の科学技術の 論文発表数 が初めて
アメリカを抜いて世界首位とのこと。
論文数ランキング10位までは、1.中国 、2.アメリカ、3.インド、
4.ドイツ、5.イギリス、6.日本、7.フランス、8.イタリア、9.韓国、10.ロシア
中国を筆頭に新興国の躍進が著しい中、日本は論文総数が13%減。
減少傾向にある国は日本だけという事態です。
文部科学省はこの傾向に懸念を懐き、「とびたて留学JAPAN」
https://tobitate.mext.go.jp/
などの奨学金制度を始め。留学促進のためにエールを送っているようですが、
なかなか増加しません。
いったいどうしてなんでしょう?
私の多くの大学生を25年間見てきた経験からいいますと、
1) ここ(地元)がいいという保守傾向
とくに英語を専門としない大学の学生に多いのですが、将来どこに
住みたいか?など聞くと、ほとんどが“ここ”がいい。(東海地方なら
名古屋市、岐阜、一宮。。。などと答える学生が多い)
住みやすいそうです(汗)
(2)英語への苦手意識
これも大きい!英語に自信ないし、海外の大学でついていける
わけがない。絶対いやだ!とうです。
(3)日本以外は治安が悪い?(危ない?)
これはわかる気もしますが、学生たちはテロが怖いとか、
アメリカは銃社会だからなどと、真剣にいいます。
心配しすぎるのもねえ~!言い訳かも?
(4)やはり団子社会は居心地がいい
前のメルマガにも書きましたが、日本ではいろんな意味で
周りに甘えられる。海外ではなんだか一人で不安だ。
なーるほどねえ。もっと独立心もってほしいなあ。
まあ大学にもよります。英語関係が専門の私の教えているN外大
は、留学のための奨学金を出しているため、学生は本当に留学
したい子ばかりなんです。
しかし、留学なんて~と怖気づいている若者にいいたい!
留学すると人生が変わります!
☆視野が広くなる
日本では当たり前だったことが当たり前でないことに気づき、
一つのことに対してこんなに多くの見方があるのかなどがわかり
唖然とします。若い時に行けば行くほど柔軟性もありますし、
そのような多様な見方ができるようになりなります。
私の高校での留学時代はまさにそれ!アメリカ人だけでもいろんな
考え方の人がいるのですが、他の国の留学生との交わりでも特に
そのような多様的な見方が身に付きます。
☆やはり語学が伸びる
留学時代の過ごし方にもよりますが。(例えば日本人ばかりと群れるとかダメ!)
サバイバルのために必要であることに加え、
授業のために膨大な量の英語を読み、クラスで討論に参加する
そしてたくさんのレポートを書く。
なかなか日本にいてはできませぬ。
本当に使える英語が身に着く。これからの企業などで
必要とされる本物の英語力がマスターできます。
☆コミュニケーション能力が伸びる
言わないと伝わらない文化ですから、言わないとわかってもらえない。
留学して帰ってきた高校生、大学生にあうとますますsociable(社交的)
になっているのには驚きます。
前よりも明るくなり、自分の考えや想いを語ってくれる。
☆自分に自信がつく
私(僕)は〇年海外でやってきたんだ!すごいな~
この自信は大きいです。今後の人生に役立ちますよ☆
これからも新しいことにチャレンジするにもできるような
気がしてきます!
飛び立て若者たちよ!と言いたい。
しかし若者の留学への野心だけではなく、企業の留学に対する
積極的あ評価も必要ですね。
学生が留学しようかと迷う理由に、就活があります。留学していると
就活の時期に遅れる、プラスになるのか?など。
留学経験が就職に+になればもっと留学も増えるかもしれませんね。
Gap Yearなども取り入れられ、認められるといいです。
もっと多くの若者が留学してほしい!
飛び立て!若者よ!!