英語4技能試験延期について思う事
文科省曰く。。
日本はグローバルしないといけない!
確かにそうですが。。
そして続いて文科省の言い分は。。。
だから小学校から英語をやらせて
来年から5年生から英語を教科にするのだ!
でも小学校では大混乱ですね。誰が英語を教えるのだ?と。
外部からネーティブを雇うには予算がかかるし、かといって
小学校英語の教諭免許システムはないので、
該当する専門の先生がいない!
しかたなく、担任の先生が猛勉強して受け持つところもあるようですね。
(ただでさえ、ハードワークなのに。。)
小学校から導入するならちゃんとそういった環境をきちんと
整えてからやればいいのに、もう導入することになりました。
その他にも。。。
オリンピックもあるし、みんな英語がろくに話せないからスピーキングをいれるなど英語の大学英語入試を変えよう!
そうすれば全体的に英語教育が変わるだろう!
ただ 作るのは大変だから民間の試験に任せるのだ。
英検、GTEC、TOEFL. IELTS,ケンブリッジ。。
いい試験があるじゃないか?
お金は各家庭に負担してもらおう!丸投げ~
そんな感じですよね。
そしてつい最近、大臣の身の丈発言をきっかけに
“英語4技能民間試験は延期します!”
もともとこの4技能試験は、受験料金に差があることは
初めから言われていたことでした。
英検5800円から9800円
GTEC 6820円
IELTS 25380円(た、たかっ)
TEAP 15000円
TEAP CBT 15000円
TOEL iBT 235米ドル
(IELTなどは25000円)
受験場所が限られている試験には地方に住んでいる
受験生には不利!英検とGTECのみが全都道府県で
受験可能でした。
受験料や住んでいる地域のこともさることながら、
裕福な家庭の受験生は何度も試験を受けたり、高額な
お金を払い塾など行くことができ不平等であること
は当然。
そして、鳥飼久美子さんをはじめ、有識者たちが
スピーキングをテストすることの困難さ、また
レベルや特徴の異なる8つの民間試験を横に並べるなど
無理があるとして、文科省に反対を訴えてきましたが
聞き入れられなく、今日にいたりました。
そしてクレームがあるはわかっていたのに、
今さら“導入延期をします”
はあ?
まあ私大ではそのまま4技能を利用し続けるところも
あるでしょうし、
AO,推薦入試では必ず使われ続けると思います。
問題は国公立を目指していた子たちですよね。
例えば英検、GTECに集中して勉強していて、無駄には
ならないでしょうが、それがなくなると。。
ショックでしょうね・
私は個人的には、できるならスピーキングやライティングを強化するのは
反対ではありません。
もちろんテストをする側にちゃんとそれができるような設備、人員
があるという前提です。
それが整えば、英検などの比較的なじみのある、またそんなに高額でない
試験もあるので、廃止します!ではなく、一つの選択肢として残して
おいてもよかったのではないかと考えます。
グローバル化を急ぐ気持ちはわかりますが、もう少し
地に足をつけて考えてもらいたいものです。
今回のことに関しては、
受験生に受験のための補助金を出す、
また、四技能試験を使いたい大学は使う。。そうでない大学
は独自のものを作る。。
こんな対応をすれば混乱は避けられたのではないでしょうか?
いずれにしてもこの4技能の流れは変わらないので
勉強をすることに越したことがありません!
早くきちんとポリシーを出してほしいものです。