銃社会アメリカ
23年前に成田に6歳と9歳の子を連れて帰国した時、
一番ホッとしたことは。
誰も銃を持ってないし、多分多少めを放しても子供が
いなくなることはない?
ということ。
最近はニュースで
アメリカの〇〇州で銃乱射事件!!
〇〇人死亡!〇〇人重傷!
罪もない人々が子供も含め命を落とす。
信じられませんね。
今回訪れたアメリカの友人、ホストファミリーのメンバー
も口をそろえて
“クレージーだ。銃は無くさねば!”
といいます。
「日本は銃刀法があり、武器を所持しているだけで
逮捕されるので、ほとんど銃がない」
と話すとみんな、
そうか~素晴らしい!ここでもそうなるといいな。
と言いますが、そう簡単にはいきません。
ご存知の通り、銃の所持はアメリカの憲法で認められています。
「アメリカ合衆国憲法修正第2条」。
A well-regulated militia, being necessary to the security of a free state,
the right of the people to keep and bear arms, shall not be infringed
「規律ある民兵は自由な国家の安全保障にとって必要であるから、
国民が武器を保持する権利は侵してはならない」
この憲法は建国当時から変わってないとか。
米ピュー研究所の2017年調査によると、米国市民の約4割が、
銃を所有している、もしくは銃のある世帯に住んでいるとのこと。
そして、米国で発生する銃器による殺人や過失致死の割合は
先進国で最高です。
銃の数が二億七千万?
それでも少しはましになっているかもしれません。
前は自由に銃を自由に購入できましたが、今は州にもよりますが、
小さな)銃規制の法律により、
銃を購入するには、
犯罪歴、精神疾患歴、ほかに怪しげな要因
などをチェックするためにwaiting periodができました。
そんなあまっちょろい規制ではだめですよね?
だって銃乱射を引き起こす犯人はどれにも当てはまらない
ことも多いです。
でも、多くのアメリカ人はこうもいいます。
「銃規制をして、善良な市民が法律を守って銃を持たないと
しても、悪い奴ら(bad guys)が銃を手に入れるだろうから
それも怖い」
ウーン、その気持ちもわかります。
教育機関では銃はNGなんですが、大学や高校で銃の乱射が
起きたとき、
じゃあ教師などが銃をもてばいいという論議になり、
実際にますますみんな武装したとか。
(たしかトランプ大統領が、それを勧めたとか???)
困ったもんだ。
あと無視できないのはNRA(National Rifle Association)
(全米ライフル協会)の存在
有数の圧力団体であり、「全米最強のロビイスト」と呼ばれています。
多くの前大統領、有名な起業家などもメンバーで、
銃規制の法律を通そうとすると、彼らにつぶされ
落選するというリサーチペーパーを書いたことがあります。
そのメンバーが
“the availability of guns are not the problem. People are the problem.
The gun is an inanimate object that can’t function without somebody pulling
the trigger.”
「銃が持てることが問題ではなく、人々が問題だ。
銃は誰かが引き金を引かないと動かない物体なのだ。“
なのに政府やメディアは銃ばかり批判する。悪い奴らを
つかまえて、牢屋にいれろ“」
と真剣に言っているビデオをみて騒然としました。
本当にどうすればいいのかわかりません。
でも最近ニュジーランドで乱射事件があった後、首相が
すぐに銃規制をして治安がよくなったとかあるし
アメリカもどこからか始めないと。。。
と思いました。
いろいろ悪いところもありますが、
でもやはりアメリカは好きです。