みんなと同じに”はアメリカも?
みんなと同じに”はアメリカも?
“みんなと同じでないといけない。”
“皆と違うと笑われる。恥ずかしい。 いじめられる。”
まあ時代は少し変わっているかもしれませんが、まだまだ
日本は“みんなと同じである”
という事が大切にされますね。
前に高校のクラスの集合写真を見たときに、アメリカンが
“Wow, you all look the same”
と同じ制服に身を包んだ私たちがみんな同じに見えると驚き、
制服はできるだけみんな同じなるように(少なくとも表面は)
しているのだろうと言っていました。
まあ一理あるかも?服装は個人の主張でもありますからね。
またみんなと違うことをしたり、言ったりすると
“変なやつ”
になり、いじめられたり、仲間外れにされるなんてよく聞きます。
“みんな同じにしないといけない!”
高3で日本人が一人もいないアメリカに一年過ごし、帰ってきた
時にはそれをものすごく感じました。
みんな同じような格好して、同じテレビ見て、同じ言うし、
つまらないし、生きづらい~と逆カルチャーショックを受けていました。
アメリカはいいなあ~!みんなと違ってても当たり前だし。。
ところが大学に一年留学し、その後6年間住んでいるうちに、
日本ほどではないにしても
アメリカでもかなりみんなと同じようにすることが大切なんだと
思うようになりました。
きっかけは、仲良しの近所のアメリカンの友人が
近所のある家を見てこういいました。
”見て!あの家。庭が芝生じゃなくて(日本みたいに)stone
で飾っているわ。変だね。“
ご存知かもしれませんが、アメリカ郊外の家は
芝生が前と後ろ(backyard)にあり、塀もありません。
だから違った風にするとみんながおかしいと思う。
そう、she is wired (変わってる)
これは誉め言葉じゃありません。
そういえば朝ごはんはきまったもの食べる
(シリアル、ミルク、オレンジジュース、卵、ベーコン)
(トースト)
だから私がサラダを朝食べるというと、
“SALADA? FOR BREAKFAST?”
と目を真ん丸にして驚く。
服装も小中高、大学、みんな同じような恰好。
ジーンズ、Tシャツ、夏は短パン。
大学にスカート履いていこうものなら、
“Why are you dressed up?” (何をドレスアップしているの?何かあるの?”
と聞く。
あの~これいつもの恰好なんですけど。。なんて通じない。
高校ではアスリートがpopular groupで人気があるとか独特
の文化があるし、
Thanksgiving, super ball party, Christmasには親戚で集まり
バーベキューをする。
特にクリスマスは、クリスマス前にでかいモールやショッピング
センターに行き、サンタクロースの袋くらいプレゼントを買う。
なんというか、表面的なこと、行事のパターンなど。。。
かなり同じでないといけない気がします。
ただ、やはり考え方の自由度、個性を尊重するところは
日本より断然すぐれています。
日本の教育は“出る杭は打たれる”的なところがありますね。
アメリカでは小学校の時に、program for the gifted children
というのがあり、
成績ばかりではなく、何かに抜きんでいると先生に認められると
その子たちは集められ他校に転校して教育を受けるというものが
あります。
私の息子のアメリカンの友達も全般的に認められ、そこに転校。
日本人のある子はすごい記憶力がありそれが認められたとか。
その選ばれる条件は必ずしも勉強関係ばかりではありません。
見抜く先生もすごいけど、
出る杭は打たれるどころか、抜かれて
育てられるんですよね。
それでもやはり、多様性を認めるアメリカ社会でも
ある程度、みんなと同じ
ことが求められるのは面白いなと思います。
というか、バラバラのサラダボールの国を無意識に一つ
にしてるのかも?
昔はメルティグポット(人種のるつぼ)でしたが、今では
バラバラのサラダボール。
そういえば小学校で朝アメリカの旗に向かい、
国家に愛国心を持つように、忠誠を誓わせるように、
幼いころから教育します。
毎日、学校で「忠誠の誓い」を唱えさせます。
「忠誠の誓いは、起立して合衆国国旗に顔を向け
右手を左胸の上に置いて、暗誦しなければならない」
と定められています。
「忠誠の誓いは、起立して合衆国国旗に顔を向け
右手を左胸の上に置いて、暗誦しなければならない」
と定められています。
I pledge allegiance to the flag of the United States
of America and to the Republic for which it stands,
one Nation under God, indivisible, with liberty and
justice for all.
「私は、アメリカ合衆国の国旗と、
神のもとに、分かつことのできない一つの共和国、
すべての人々に
自由と正義が与えられた国に忠誠を誓います」
Super BowlがあるとみんなでTVの前でビール飲んだり
ピザ食べて応援する。
クリスマスには普通の人なら実家に帰りプレゼント交換する。
こんなことでもしないともっとバラバラになるかも。」
だから、“自由”だといいながら、ある程度人と同じようで
ないと気が済まないのはそのせいかもしれません。