英語の皮肉表現は、文字通りの意味と「言いたい本音」が逆になっているのが特徴です。
「そう言われたけど、本当は反対の意味だな」と気づけるかどうかがポイント。
ネイティブ同士の会話では軽い冗談やツッコミとしてよく使われ、笑いを生むこともあります。
ここでは、日常でよく使われる 基本的な皮肉フレーズ をいくつかご紹介します。
そのまま覚えて会話に取り入れると、「あ、ネイティブっぽい!」と思われること間違いなしです。
(注)皮肉を言う相手、タイミングを間違えないようにしましょう!
基本の英語皮肉フレーズ集
1. Yeah, right.
(へえ、そう?/どうだかね)
A: I always wake up at 5 and go jogging.
B: Yeah, right. You can’t even get up for class at 9.
(はいはい、授業に9時でさえ起きられないくせに)
2. Lucky you!
(一見「うらやましいね」、でも実は皮肉)
A: I have to work all weekend…
B: Lucky you! I wish I could sit in the office instead of dealing with
my in-laws.
(いいねぇ、オフィスに座ってられて。義理の家族相手するよりはましだよ)
3. Thanks a lot.
(本当は「迷惑だよ」)
A: Oops, I accidentally deleted the file.
B: Thanks a lot. That was the final version.
(どうもありがとうね、あれ最終版だったのに…)
4. Great job.
(逆の意味で「よくやってくれたな」)
A: I spilled coffee on your notes.
B: Great job. Exactly what I needed this morning.
(最高だね。今朝一番欲しかったことだよ)
5. Big help.
(全然助かってないのに「大助かりだよ」)
A: Sorry, I can’t really do much.
B: Wow, big help. Thanks.
(いやぁ大助かりだよ、ありがとうね)
☆よくあるシチュエーション別皮肉表現
遅刻してきた友達に
So punctual, as always.(時間ぴったりだね、いつも通り=遅刻ばかり)
A: Sorry, I’m 20 minutes late.
B: So punctual, as always.
(あいかわらず時間ぴったりだね)
不便なサービスを受けたとき
Best service ever.(史上最高のサービスだね=最悪の意味)
A: They kept us waiting for two hours.
B: Wow, best service ever.
(へぇ、最高のサービスだね)
説明が下手な人に
Crystal clear.(すごくよくわかったよ=実際は全然わからない)
A: So, first you press this, then maybe that, or something like that…
B: Crystal clear.
(すっごくよくわかったよ)
苦しい言い訳を聞いたとき
Oh, that makes perfect sense.(完璧に筋が通ってるよ=全く意味不明)
A: I couldn’t call because my phone battery died for three days.
B: Oh, that makes perfect sense.
(なるほどね、完璧に筋通ってるよ)
☆注意:皮肉を使うときのポイント
イントネーションと表情が大事
言葉だけだと誤解されやすい。声のトーンや笑顔で「冗談」だと示す。
信頼関係がある相手に限定
初対面やフォーマルな場では避ける。仲良い友人や同僚に。
文化差に注意
特にアメリカでは軽い冗談、イギリスでは皮肉が日常的。
一方、日本人同士の英語会話では誤解されやすいので注意。
それでは、 練習してみましょう。皮肉を言ってください(笑)
2. ひどい料理を出されたとき「最高に美味しいよ」と皮肉を言うな
3. 長い言い訳を聞いた後「すごくわかったよ」と言うなら?
(答編)
→ So punctual, as always.
→ Delicious. Just what I wanted.
→ Crystal clear.
何度も言いますが、笑顔で、相手を間違えないように、タイミングに気を付けてつかってください。
一つ上のstep upができますよ。