銃社会アメリカ

新聞記事にありましたが、アメリカのアラバマ州のスーパーで、銃の弾丸が自動販売機で売られ始めたとか?
ミルクを買いながら、銃の弾薬が買えてしまうとは!タブレットを扱うように簡単な操作で、購入者の年齢とかわかるからいいのだとか?

ここまで来るとはアメリカの銃社会も深刻ですね。

アメリカの民間人が所持している銃の数は非常に多く、推定によれば約4億丁(400 million)に達するとされています。
これは、アメリカの人口よりも多く、1人あたり1丁以上の銃を所有している計算になります。
この数は世界の他の国々と比較しても非常に高く、アメリカは世界で最も多くの銃が民間人に所持されている国です。
これにより、アメリカは世界の民間銃器の約40%を占めるとされています。

では、なぜ銃規制が進まないの?

アメリカで銃規制が進まない主な理由は、文化的、政治的、経済的な要因が複雑に絡み合っているためです。
以下はいくつかの主要な理由です:

1. 歴史的・文化的背景:

アメリカ合衆国では、憲法修正第2条が市民の武装権を保障しており、これが銃を所有する権利の強力な法的基盤となっています。この権利は、多くのアメリカ人にとって重要な自由の象徴とされており、銃所有はアメリカの歴史と文化に深く根付いています。

2. 強力なロビー活動:

全米ライフル協会(NRA)などの強力なロビー団体が銃規制に強く反対しており、政治家に対して大きな影響力を持っています。
NRAは、選挙において大きな資金提供を行うことで、銃規制に反対する候補者を支援し、政策に影響を与えています。
よく、”People are the problem, not the guns”(悪いのは人間で、銃じゃないんだ)と話しているNRAのメンバーの動画を見かけます。

3. 自己防衛のニーズ:

多くのアメリカ人は、犯罪やテロの脅威から身を守るために銃を持つことが必要と考えています。
自己防衛の権利を確保するために銃を持ちたいという意識が広く存在しており、これが銃規制に対する抵抗感を強めています。
アメリカのある大学で銃撃事件が起きた後、自己防衛する必要があると、多くの人が銃を所持するようになったのはよく知られています。自分を守りたい気持ちは大変よく理解できますね。

4. 経済的利益:

銃産業は大きな経済的利益を生んでおり、銃の販売や関連製品、サービスの市場は非常に大きいです。
この経済的利益が、銃規制に対する抵抗の一因となっているとか。
これは別に銃である必要がない気がしますけど仕方がありませんね。

銃規制は、全くないわけでもなく、もともと行われている、犯罪歴、メンタルな病歴のチェック以外にも2024年8月現在、アメリカでは銃規制は強化されています。
バイデン政権は背景調査の義務を拡大し、これまで免許なしに行われていたオンラインや銃展示会での銃販売にも背景調査が必要になりました。
また、銃の安全な保管を促進する取り組みが進められ、特に子供の銃による事故を防ぐための教育やリソース提供が行われています。
それでもまだまだ銃の使った犯罪は後を絶たず、まだまだ効果的ではありません。

数十年前に子供達と日本に帰ってきたときに、ああ、ここには銃がないんだ!とホッとしたことを覚えています。
アメリカでも日本のように厳しい銃規制が行われることを祈るばかりです。

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