英語をマスターするための2ステップ。勉強の最適な順番は?

「英語が話せるといいなあ!」
「英語が普通に聴けるようになるといいなあ。」
「どうしたらTOEICスコアを伸ばせますか?」

このようなつぶやき、そして質問を何万回(?)と聞いてきました。そして私なりに応えてきました。

あなたはなぜ英語を話せるようにしたいのですか?目標はありますか?

1.目標をはっきりと設定する

ゴールがはっきりと見えれば見えるほど、今、これからしばらく何をすればよいかはっきりしますね。

・TOEICスコアーを〇〇〇点とらないと昇進できない!大学で進級できない
・就職に必要。
・TOEFLやTEAPを留学のために点数を取りたい
(留学をする場合は、TOEFLやTEAPくらいクリアしないと現地ではついてゆけません。TOEFLなしなんてout of question。)
・大学のAO試験のためにTEAP.TOEICのスコアが必要
・夫の仕事で海外赴任するので必要最低限な英会話を身に着けたい
・〇〇大学の入試で英語の配点が大きいから点数をUPしたい
・いい高校にはいるために中学の内申点をUPしたい。英語が特に必要
・仕事で外国人がよく来るのできちんと対応したい
・英検〇級を取得したい
・英語の大学入試が変わり4技能試験が必要になるのでそのための準備
・日常会話が不自由なくできるようになりたい。(相手のいう事が理解でき、自分の思うところを伝えられるようになりたい。)
・映画が大好きなので字幕をみなくとも大体理解できるようになりたい。
・海外旅行が好きなので、いざというときに英語でコミュニケーションをとれるようにしておきたい

目標は、このくらい具体的にあったほうがいいです。
少しでも目標があれば進歩も早いのです。趣味で英会話というのも一つでありますが、具体的な目標を考えることをお勧めします。

2.英語をマスターする順番

<鉄則>
話す(アウトプット)ためには聴く、読む(インプット)
書く(アウトプット)ためには読む(インプット)

●聴く

赤ちゃんはまずママのいう事をジッと聞いていますよね。そしてだんだんわかるようになってくる(サイレントピリオド)。
話さなくともまず聴いて理解する!これが第一歩です。

アメリカの幼稚園では最初、子供たちが先生のinstruction(指示)を理解することが第一と考えますので、最初から話すことを要求しません。

日本人が英語を覚える順番も同じです。まだ英語がきちんと聴けないのに、どんなに英語の言い回しを覚えてもあまり意味がありません。

但し、注意があります。聴く材料はなんでもいいわけではありません。チンプンカンプンの英語を流して聞いてもただのBGMになってしまいますし、あまり易しいものでも効果はありません。

ん??ああ、こういってるのかな?と70~80%くらいわかるものがいいです。

そして、ここが大切!必ず文字で確認する作業が必要です。自分でわかったと思っていても全然見当違いかもしれませんね。ですので、聴いた後に文字で確認して、100%にしてください。できればそれを音読するといいです。そしてもう一度聞いて、アハAHAと思ってください。このプロセスを飛ばさないようにしてくださいね。

あとここは少し専門的になりますが、音声学を少しやるといいです。母音の微妙な違い、子音で日本語にない発音など。そしてもっと大切なのは、音が脱落すること hot teaなどは
ホットティではなくホッティー(tが脱落)音が連結すること far awayなのはファアウェーではなく、ファラウェイ。そのほかに短縮 It will イットウィルではなく、イットル
ここを理解すると聞こえなかった英語が嘘のように聞こえてきます。

●読む

日本人は読み書きができるが話せないし聞けないといいますが、本当にそうでしょうか?

“読む”作業は訳すこととは異なります。辞書を片手に全部訳すというのは読む作業ではありません。みなさん日本語の新聞を読む時を思い浮かべてください。全部理解していますか?多少わからなくとも広辞苑で調べることなしに読み進みますよね?

英語も同じ。もちろん最初からこういうわけにはいきませんが、英語を読むときに“訳さないで”理解できることを目標にしてもらいたいと思います。

例えばアメリカの大学の授業では明日の授業までに20~30ページは読んで理解しておかないといけません。授業でプロフェッサーは書いてあることの注釈なんてしてくれませんから、全員が読んできて理解していることを前提に議論が始まります。私も辞書なんて引く余裕がないほどでした。

とにかく読み進む。どうしてもわからないkey wordは辞書でひいてもOK.文脈から単語を想像しながら読んでいく。長いものならメモ(日本語でOK)を取ることもいいでしょう。

そこまで専門的でなくても、楽しく読むこともお勧めです。書店にもたくさんありますが、graded readerといって英語を外国語として勉強している人のためにいろいろな英語の本が売っています。知っている映画のストーリーなどいいかもしれません。

●話す

沢山英語を聴いて、それを音読したりしているうちに英語が自然に出てきます。頭の引き出しにたくさん英語をいれておくというイメージでしょうか?もちろん聴く練習をしながら行ってもかまいません。新しい語彙、フレーズや言い回しを覚えたら、それを実際に使ってみるというのも効果があります。どんどん言い回しを覚えましょう!

ここで覚えておいてほしいこと。完璧主義を捨てましょう!間違えを恐れないことが大切。Don’ be afraid of making a mistake. It’s okay to make a mistake.

いつも学生たちや生徒さんたちに言っている言葉です。そして通じる発音は大切ですが、日本人のなまりがあるとしても大丈夫です。堂々と目を見て話しましょう。間違えなければ進歩しません。

ある程度話せるようになったら、ロジカルに簡潔に話すことを目指しましょう。TOEICやTOEFLのスピーキングテストは45秒から1分で簡単に話すことを要求します。
ペラペラ英語を話せる人もここは苦労します。簡潔に要点をまとめて話すことはかなりトレーニングがいります。そしてこれは日本語でも応用できますよ。

まとまった意見を話さねばならない時に、何を話していいかわからない場合はまずは日本語で考えをまとめてみましょう。

たとえば
「Who is your favorite historical figure? Why? If you had a chance to talk with that person, what would you like to say to him or her? (あなたの一番好きな歴史上の人物は誰?なぜ?もしその人と話すチャンスがあれば何を話す?)」

Don’t panic.日本人は日ごろWHY?なんて聞かれることがないので一番閉口するようですね。これも慣れです。日頃日本語でもなぜ?なぜなら・・・という問いかけを自分で考えみましょう。

●書くこと(文法も)

文法というのは実はほんとに大切です。話すときもですし、書く時も特にそうですね。

仕事でemailを書くとき、間違った文法だと正確に伝わらないだけではなく、会社の顔に傷がついたりします。

そしてTOEFLやTOEICのessayは300字も書かねばなりませんが、急にそこまで到達するのは難しいので、少しづつ頑張りましょう。おすすめしているのは毎日何か書いてみることです。まずは1センテンスで構いません。
It is unusually hot and humid today. I hope the weather will cool down sooner.
(今日はいつもより暑くてムシムシした。早く涼しくなるといいなあ)

だんだん慣れたら1つのテーマについて書いてみること。題材が思いつかない場合は、リスニングのために見た洋画、海外ドラマについて感想をかくとかいいかも。

あとできればですが、書いたものを誰かにチェックしてもらう必要があります。書きっぱなしでは上達しません。
また前のところで書きましたが、たくさん読んでいると、自然に文章もうまくなります。

毎日楽しくコツコツとやる

楽しくないとなかなか続きません。洋楽が好きなら洋楽を聞いて歌詞を読んでみる
映画やドラマが好きなら英語字幕で見てみる。面白い表現があれば書き留めておく。
読むものに関してもテニスが好きならテニス関係の記事、車が好きなら車関係の記事。
不思議なことに難しいとか通りこして読めてしまします。

英語を話す機会を作る

やはりいくら覚えても使わないと上達しません。英語はコミュニケーションツ―ルですから、自分の言いたい事、考えを言葉にするわけです。書くことは話すことにもつながりますから、話すチャンスのない時は書くのもいいでしょう。但し、誰かに診てもらいましょうね☆

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