アメリカ人のボランティア精神

私がアメリカ人について最も尊敬するところは

そのボランティア精神です。

何かあると当たり前のように、そこに足を運びボランティア

活動をする。

毎日、何百万という米国人が、ボランティア活動を通じて自分の時間と能力を

地域社会の利益のために惜しみなく提供しています。

ボランティア活動は生活のほぼすべての面で日常的に見受けられるもののようです。

政府統計によると、米国では通常1年間に、国民の約5分の1に当たる

6,200万人以上がボランティア活動に従事するとのこと。

学校で父母と教師の会を運営、歴史的建造物の保存

政治運動パンフレットを人々に手渡し、選挙の手伝い

ボーイスカウトやガールスカウト、子どものスポーツチーム

の指導

字が読めない人に対しての読みきかせ

そして、災害があった地域への物資や寄付金などの送付

または現地での奉仕

慈善団体、非営利団体のための募金活動

食物の調理・配給

清掃、高齢者の自動車送迎などの普遍的労働・輸送

学習指導

青少年に対する助言・指導

本当に誰に強制されることもなく、利益を求めることなく

本当に自然にボランティア活動をしています。

またボランティアをする年代も幅広いようです。

それに比べて、日本では本当にボランティアが少ない。

以前、ボランティア活動について、やったことが

あるかどうか聞いたことがあります。

どのクラスでもほんの少しいるかいないか。

それも中学か高校の時に授業の一環でやったとか。

(それは自らの意思でやるボランティア活動と呼べるのか

少し疑問でした)

なんでボランティア活動しないのか?

若者からいわせれば、どんなボランティア活動があるかわからない。
(情報やアクセスがない)

やはりお金が必要!

一般の人については、会社が推奨していない。

例えば、東日本大震災の時など、一部の会社がボランティアに行くこと
 
を勧めて、確か有給にしたとかありましたが、とても稀ですよね。

話をアメリカ人のボランティアスピリットに戻すと、

やはりクリスチャン精神なのかなという気がします。

「困っている人を助けよ。隣人を愛せよ。」

Love your neighbors.

アメリカ人のすべてが好きなわけではありませんが、

すぐに行動するこの奉仕の精神は尊敬します。

アメリカで、娘がケニアに※Peace Corpsでボランティアに行くという方に

”寂しいでしょう。それにいろいろ危険があり心配なのでは?“

と私が言うと、母親であるその人は

“いえ、子供は私のものではありません。天から与えられたもの。

人に役立つために行くのだから、寂しくありません!“

とキッパリといった彼女の言葉が忘れられません。

私も、少しづつ、世の中のためになるようなボランティア(奉仕)をしていきたい

です。

※アメリカ政府の途上国支援ボランティア派遣プログラム、「Peace Corps(ピースコア)」というものです。かつてジョン・F・ケネディ大統領候補が選挙公約で提唱したアイディアを1961年に実現し創設された、50年の歴史を持つプログラムで、若者を中心に今までに25万人以上のボランティアが世界中の途上国に長期滞在し、農業、教育、テクノロジー等の分野で開発援助活動に取り組むという内容です。日本の国際協力機構(JICA)が1965年から運営している「青年海外協力隊」事業に非常に近い内容のプログラムです

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