私たちの周りには「ATM」のように、英語の略語に溢れていますね。
なんの意味なのか分からず使っていますが、正式にどんな言葉の略なのか知っていますか?
ATMの正式な英語は Automated Teller Machine です。
Teller(銀行の窓口係)
Machine(機械)
つまり、「自動の銀行窓口機械」という意味になります。
これは銀行の窓口係(teller)の役割を機械が代わりに行うことから名付けられました。
1. DVD はどうでしょうか?
– Digital Versatile Disc
映像用だけでなくデータ保存にも使われるため「Versatile(多用途)」が正式です。
2. QR(コード) – Quick Response code
Response(応答)
Code(コード)
つまり、「素早く応答するコード」という意味になります。
これは、通常のバーコードよりも速くデータを読み取ることができることから名付けられました。
もともとは日本の企業「デンソーウェーブ」によって開発され、自動車部品の管理用として使われていましたが、現在ではスマートフォン決済や電子チケットなど、さまざまな用途で利用されています。
3. Wi-Fi – Wireless Fidelity
無線通信の規格名であり、「Free(無料)」ではなく「Fidelity(忠実性)」が語源。
Wi-Fiは “Wireless Fidelity”(ワイヤレス・フィデリティ) の略とされていますが、実は正式な意味はありません。
もともと、Wi-Fiは「無線LAN(ワイヤレスネットワーク)」を指すブランド名として作られた言葉で、「Hi-Fi(High Fidelity、高忠実度)」に似せた語感 を持たせるために作られました。
つまり、「Wi-Fi = Wireless Fidelity」というのは後付けの説明であり、本来は特定の意味を持たないブランドネームなのです。
アメリカでも同じように使われています。
4. USB – Universal Serial Bus
データ転送の規格で「Universal(汎用)」と「Serial Bus(直列接続)」が正式。
Serial(シリアル) → 「直列の(データを1ビットずつ順番に送る)」
Bus(バス) → 「データを送るための回路」
つまり、USBとは「様々な機器を接続できる、データを直列でやりとりする共通の規格」という意味になります。
5. GPS – Global Positioning System
Positioning(位置を特定する)
System(システム)
つまり、「地球上の位置を特定するシステム」という意味になります。
これは、人工衛星を利用して現在の位置を測定する仕組みであることから名付けられました。
6. PDF – Portable Document Format
持ち運び可能な文書フォーマットとして設計されました。
これは、どのデバイスやOSでも同じレイアウトで文書を表示・印刷できるようにするために作られました。
1990年代にAdobe Systemsによって開発され、紙の書類に代わるデジタル文書として普及しました。
現在では電子書籍、契約書、論文、マニュアルなど、さまざまな場面で活用されています。
7. SIM(カード) – Subscriber Identity Module
Identity(識別)
Module(モジュール・部品)
つまり、「加入者を識別するためのモジュール」という意味になります。
これは、携帯電話のネットワークで利用者の情報を特定し、通信を可能にするための小型チップであることから名付けられました。
8. PIN(コード) – Personal Identification Number
Identification(識別)
Number(番号)
つまり、「個人を識別するための番号」という意味になります
9. JPEG – Joint Photographic Experts Group
画像圧縮の標準規格を策定した団体名がそのまま略語になっているようです。
10. LAN – Local Area Network
「ローカル(限定された範囲)」のネットワーク。
11. IC(カード) – Integrated Circuit
IC(カード)の正式な英語は Integrated Circuit です。
Circuit(回路)
つまり、「統合された回路」という意味になります。
ICは、電子部品を小さな半導体チップ上に集積したもので、これによりコンパクトで高性能な電子回路を実現できます。
ICカードとは、このIC(集積回路)が組み込まれたカードのことで、電子マネー、交通系カード、身分証明書、クレジットカードなどに広く使用されています。
ICチップにはデータを保存でき、セキュリティ性が高いことが特徴です。
12. HTML – HyperText Markup Language
Webページを構成するための言語です。
Markup(マークアップ) → 文章の構造や意味を指定すること
Language(ランゲージ) → 言語
つまり、HTMLはウェブページの構造を作るための「マークアップ言語」 です。
13. URL – Uniform Resource Locator
インターネット上のアドレスを表すもので、「Uniform(一貫した)」が正しいです。
「Universal(普遍的)」と間違われることが多いです。
14. ETC – Electronic Toll Collection
ETCは「電子料金収受システム」の略で、高速道路の料金を自動で決済する仕組みという意味です。
15. SUV – Sport Utility Vehicle
SUVは「スポーツ用多目的車」を意味します。
オフロード走行やアウトドアに適した設計が特徴です。
いかがですか?私も知らないものもあり、勉強になりました。
暗記する必要はないのですが、知っておくと役に立つかもしれません。
まだまだたくさんありますが、今日のところはこの辺にしておきます。